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安倍政権によるNHKなどマスメディア規制に対して、財務省事務次官によるセクハラ問題に対する新聞記者の告発から新聞労連の声明など、マスコミ労働者が立ち上がっています。
アメリカでもトランプによるメディア規制に抗するタイミングを計ったかのように公開されたスピルバーグ監督の「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」が話題ですが、韓国で同じようにマスメディア規制とマスコミ労働者の闘いを追って話題を呼んだドキュメント映画が、日本で公開されます。
以下、南部の仲間からの投稿です。

みなさんにおすすめ の映画があります。宣伝させてください。
李明博政権から朴槿恵政権まで10年間に渡る政権のメディア支配を放送界二大労働組合の同時ストライキで粉砕していく過程を追ったドキュメンタリー『共犯者』です。

  2008年、米国産牛肉輸入問題が教育問題や民営化反対に拡大し、李明博政権退陣を迫るろうそくデモに発展しました。国民に真実を伝えたメディアが政権を追い詰めたことで、李明博はマスメディア掌握に乗り出します。結果、二大公営放送は李明博・朴槿恵両政権の「共犯者」となり、大本営発表・偏向報道を垂れ流し、真実の報道を握り潰します。放送の公共性と報道の自由を奪還すべく、労働組合はどのように闘ったのか。どうか、多くの仲間を誘ってご来場ください。



2018年6月9日(土)18:30開場、19:00上映開始
上映終了後、監督舞台挨拶あり。
会場 なかのZERO小ホール
入場料 1000円


映画『共犯者』
監督 チェ・スンホ
MBC調査報道番組「PD手帳」プロデューサーだったが、2012年のストライキで解雇された。その後、調査報道専門の独立メディア「ニュース打破」を立ち上げ、数々のスクープを打つ。2017年12月、韓国大法院が不当解雇判決を確定。MBC復職と同時に社長に就任した。

あらすじ

「最近のニュース、信じられなくて。なぜだか分かります?」
2008年、米国産牛肉輸入問題に関する報道で李明博政府が大打撃を被った後、本格的な言論掌握が始まった。最初のターゲットとされたKBSが権力によって次第に壊れ始め、2010年に「4大河川事業」の実体を告発したMBCも占領される。しまいには「放送検閲」という最悪の状況に陥り、もはやこれ以上公営放送と呼べない権力の広報基地に転落したKBSとMBC。彼らは2014年のセウォル号事故の誤報と2016年の崔順実国政介入事件の真実をも隠ぺいしようとする。
チェ・スンホ監督は過去10年の間、放送を破壊した主犯と、彼らの手を取った共犯者たちの実体を明らかにするため、再び動き始め・・・・・・。



制作ノート

 # KBS「8.8事態」、権力に立ち向かったジャーナリストたちの激烈な抵抗

2008年、米国産牛肉輸入問題で世論が冷えると当時の大統領李明博は国民に対し謝罪文を発表した。だが、その一方でマスメディアがこの問題を大袈裟に膨らませたためにこうした危機状況が訪れたと判断し、背後では本格的なマスメディア取り込み工作を始めた。その最初の占領地がKBSだった。

KBSの構成員は李明博政権からの天下りを阻止するために総力を傾けた。だがKBS理事会は、(チョン・ヨンジュKBS社長の)解任を決定する日、警察を投入するという前代未聞の強硬策に打って出、記者やPDらの激しい抵抗に遭い、大きな衝突を引き起こした。この事件がまさに「2008年KBS 8.8事態」である。

映画『共犯者たち』はマスメディアを掌握しようとする権力と、公営放送を守ろうとするジャーナリストとの最初の衝突であった「8.8事態」から始まる。そして、政権がマスコミの社長を一人交代するために、どれほど狡猾な手を用いたかを資料と証言を通して具体的によみがえらせた。


 # 反撃、史上最長期間に及ぶ総ストライキ

KBSが壊れていくプロセスをあぶりだした『共犯者たち』のカメラは、2年後のMBCへと移る。その時はまだ、MBCは相対的に自律的な報道が可能な状況であった。だが李明博が推進した「4大河川事業」の実体を告発するなど、MBCの時事番組が政権にとって目障りな番組を度々送り出すと、李明博は金在哲(キム・ジェチョル)を社長として送り込んできた。金在哲は権力批判の報道を阻止し、放送を検閲した。

MBCの構成員は反撃を試みた。170日にも及ぶ韓国マスコミ史上最長期間のストライキを繰り広げ、李明博のマスコミ掌握に抗し先頭に立って闘った。ストライキに参加したことを理由に金在哲がマイクとカメラを奪った人材は、のべ200名にも及んだ。